IT技術者・クリエイターカフェ「Webディレクターは見た!偽装請負の実態」

5月のIT技術者・クリエイターカフェでWebディレクターの偽装請負の実態について報告がありました。以下はその概要です。

Webディレクターは見た!偽装請負の実態(ノンフィクション・ノベル風に)

1. ことの起こり
それは、ある夏の午後、私が東京のWebサイト制作会社に勤務中にかかってきた、一本の電話から始まった…
「Eさん、お願いです!いまあなたがどうしても必要なんです!」
エージェンシー会社の契約社員として、客先常駐案件のWebディレクターに。
そして行った先は…

2. 文具ネット通販大手企業へ
某有名文具ネット通販大手企業本社に常駐。
しかしそこは、請負契約のはずでありながら、実際には常に常駐先の担当者の指示を受けて動かなければならない、いわゆる「偽装請負」案件だった…

3. わずか半年で案件終了!
私の関与しないコンペで負け、わずか半年で案件終了に!

4. 年が明け、羽田へ
そして年が明け、突然、ある大手航空会社のサイト案件に命ぜられ…

5. さらに充実した偽装請負に
5人の、想いのバラバラなWebディレクター&コーダーのまとめ役である「プロジェクトリーダー」に。徹夜もあり、早朝出もありの山あり谷ありの楽しい日々に(笑)

6. そして突然終了
過酷な労働のためか、体調不良で「抑うつ状態」の診断に!そしてあえなく業務終了、ついでに退職を命ぜられ…

<参考Webサイト>
「偽装請負」Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%BD%E8%A3%85%E8%AB%8B%E8%B2%A0
「あなたの使用者はだれですか?偽装請負ってナニ?」厚生労働省 東京労働局
http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/hourei_seido_tetsuzuki/roudousha_haken/001.html
「IT業界のタブー「偽装請負」に手を染めてませんか」日経IT Pro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20060113/227252/?ST=system&P=1
以上

IT技術者・クリエイターカフェを始めました

IT技術者・クリエイターの方が、コーヒーなどを飲みながら、自由、気ままに話ができる「IT技術者・クリエイターカフェ」をオープンしました。IT関係の技術的な話題、IT技術者・クリエイター特有な職場の労働問題などについて、その時々のテーマで議論します。テーマに関係ない話題での話も大歓迎です。

コンピュータ・ユニオンの関西地区組合事務所で、毎月第4土曜日の午後に行います。関西地区組合事務所の場所はトップページを参照してください。

4月25日にはプレオープンとして「フリーランスのためになる下請法」をテーマにしました。専門学校での講師の経験もある参加者からは、「ネットを使った教育のシステムを立ち上げたい」と積極的な提案もありました。

次回は5月23日の15時から「クリエイター職場での偽装請負の実態」をテーマに話をします。自由に参加ください。参加希望の方は「info@cu-kansai-it.org」までメールをください。

労働者派遣法改訂案は廃案

労働者派遣法改訂案は20日、審議入りもできないまま廃案となりました。
「派遣労働は、臨時的一時的なもの」との原則をくつがえし、正社員を
削減する内容であるため、労働組合はもとより各界から反対の声があがり、
廃案とせざるを得なかったようです。
さらに、罰則規定で「1年以下の懲役」とすべきところを「1年以上」と
した重大なミスも判明し、廃案となったようです。

次は”残業代ゼロ”を導入

tokei2労働者派遣法改悪国会上程に続き、政府は”残業代ゼロ”を導入することを決めた。今は労働基準法で、1日8時間、週40時間と定められており、このラインを超える時は、労使協定(いわゆる36協定)を結んで残業代を支払うよう規制している。新たな制度は、働いた時間の長さと関係なく成果に対して賃金を払うものだ。対象とする範囲(職種、年収)は、これから具体的検討とのことだが、「残業代ゼロ」の働き方は、長時間労働を強いられ、いったん導入されたら、なし崩し的に対象も広がる可能性が強いことは、労働者派遣法の歴史が示している。

労働者派遣法改訂、国会上程へ

労働者派遣法改訂、国会上程へ

労働者派遣法が改悪されようとしています。
正社員の代わりに派遣社員を雇用することを、職種、期間などで規制してきた
現在の派遣法の根幹をすべて取り払うものです。正社員の募集がさらに減ることになります。
また、26業種の枠もなくされますので、IT業界への影響も大きなものが予想されます。
http://www.asahi.com/articles/ASG3C3C2FG3CULFA008.html
http://www.zenroren.gr.jp/jp/news/2014/news140327_01.html
http://www.huffingtonpost.jp/2014/03/29/worker-dispatch-law_n_5057302.html

派遣労働では就業条件を明示

就業条件には、派遣先の指揮命令者、苦情申し出先などが必要です。就業条件の明示は、身分が不安定になりがちな派遣労働において、労働者を保護するため最低限必要なことです。

12月28日のカフェは「デジタル脳クライシス AI時代をどう生きるか」の読書会

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